
暑い暑い日本に帰ってきました。
暑いよ暑いよという日本からの連絡のおかげで
かなり覚悟ができていたようで、結構大丈夫です。
眠気が勝っていて、自宅周辺は夜風が気持ち良いので
冷房なしで毎晩熟睡!しております。
Norwichの短冊展ではセインズベリー日本藝術研究所、北斎館のみなさまのおかげで
たくさんの方にご覧いただきました。
こういう肉筆の古い絵を買えるという機会が
英国ではあまりないようで
神戸での短冊ざくざくのように
英国のみなさんの目もキラキラしていました。
あまりの量に(神戸の1/3ほどでしたが)
「イライラする!」「多すぎる!」と
度々言われながら(とっても嬉しそうに!)
少なかったから、おもしろくないですから〜と
ざくざくする英国のみなさんを激励しておりました。
英国での販売はLondon在住 tinycrownのイセキアヤコさんに
大変お世話になりました。
事前にいろいろとアドバイスもくださり
Norwichまで来てくださって
心強いサポートをしてくださいました。
ありがとうございます!
展示を何度も何度も来てくださる方もたくさんいて
顔見知りになりNorwichのみなさんとも仲良くなれた気分です。
仲良くなったといえば、話は逸れますが
Norwichにはチェーン店が少なく(英国にしてはとっても珍しく)
個人商店がたくさんあります。
どのお店もとても楽しいのですが
特にTHORNSという東急ハンズのようなお店と
AMARETTOというデリカテッセンの2軒を気に入り
AMARETTOでピザを焼くおじさんとは顔見知りになり道端で会って挨拶、
そして売り子さんのおばちゃんには「また来たね」と言われるくらい通い
THORNSの迷路のような店内にも3日目くらいで慣れ
毎度、莫大な商品量に心ときめきました。
23日、24日の月乃音 渡邊乃月先生による茶会にも
たくさんの方にお越しいただきました。
茶会に関してはまたあらためて報告申し上げます。
そして短冊をいつもたくさん集めてくださる遅日草舎の生田さんに心より感謝申し上げます。
短冊展には挨拶のバナーも用意していただいたのですが
私が書いた日本語挨拶をセインズベリー日本藝術研究所の方が英訳してくださり
この和訳をぜひみなさんに読んでもらいたい。と生田さんが言ってくださったので
私が書いた挨拶文をこちらで紹介いたします。
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縦 1尺2寸(約36cm)、横2寸(6cm)の短歌・俳句を書く紙を「短冊」といいます。
室町時代から和歌を書くために使われていたと言われ、現在も形を変えず残っています。
その同じ短冊紙に絵があるものを「絵短冊」と呼び
四季の花鳥風月、古典や動植物、風俗、風景などの画題で描かれています。
絵短冊は幕末から昭和にかけて、庶民が家のなかの廊下や柱などに気楽に飾り、楽しんでいました。
江戸、明治時代ごろには大阪にも短冊しか売っていない短冊屋があり、
日々の暮らしに密着していたにもかかわらず、
今は山のように残る古い絵短冊が忘れ去られつつあります。
さまざまな画題で描かれているため、そこから知る日本の文化もあります。
言葉通り、山のようにある短冊を宝探しのように掘り
みなさんに気に入ったものを見つけてもらい、
かつて私たちの先祖が家で飾っていたように楽しんでもらえればと願い
2016年から毎年神戸で短冊の展示を開催しています。
本展では、神戸での展示と同じように
幕末から昭和にかけての肉筆の絵短冊を並べています。
わたしたちは生活のなかで季節の草花を愛でるように、
季節の絵短冊を飾り
お茶を飲み、日々に感謝し、お祝いをします。
「絵短冊」から日本の暮らしと暮らしのなかにある美術を
ご覧ください。
飛沫で絵が滲んだり、シミができてしまう可能性があるため
短冊は1枚ずつセロファンの袋に入っていますが
どうぞ手に取って、ご覧ください。
最後になりましたが、本展はセインズベリー日本藝術研究所、
北斎館の皆様をはじめとする多くの方々のご尽力で実現しました。
また本展のためにご協力を賜りました遅日草舎 生田さま、
関係者各位に心より御礼申し上げます。
2024年7月
MORIS
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